心に残る本・2011年

今年読んだ本の中で強烈な印象を残した本2冊。

「光の指で触れよ」池澤夏樹著

「すばらしい新世界」池澤夏樹著

どちらも「池澤夏樹」さんの本。

光の指で触れよ (中公文庫)

• 作者: 池澤 夏樹
• 出版社/メーカー: 中央公論新社
• 発売日: 2011/01/22
• メディア: 文庫

すばらしい新世界 (中公文庫)

• 作者: 池澤 夏樹
• 出版社/メーカー: 中央公論新社
• 発売日: 2003/10
• メディア: 文庫

初めて彼の本を読んだのは、もうかれこれ20年前。
文体といい、出てくる言葉といい、
「あっ、この人絶対に理系だ。」って思ってたの。
大当たり。
彼の作品が好きで結構これまでも読んできた。

 

で、この春何気なく手に取った「光の指で触れよ」。
3.11の震災後だっただけに、
その内容と、偶然にもその本を選んだ自分自身にちょっと動揺した。

風力発電の技術者である夫とその妻。そしてその子供達をめぐる話。

「すばらしい新世界」の続編が「光の指で触れよ」だったようで、
それを知らず、先に続編を読んじゃった。
それでも、強烈だったな。

震災後いろんな事を考えさせられ、
今後どんな生き方をしていくべきなのか模索するような心境だった今年の春。

読み終えた後、この本から大きな宿題をもらった様な感じだった。

人生の折り返し地点にいる私。
これからの私の生き方。
ちょっと立ち止まってみようか・・・
立ち止まってみるべきじゃないか・・・と
考えさせられた。

コメント 5

へ〜、そんな偶然もあるんだね〜。
最近、本買っても読まずに積みっぱなし・・・。
あ〜読まなきゃ（笑）
by ツカ (2011-12-03 00:30) 

素敵な時間を過ごしていますね。お気に入りの本をゆっくり読む、大事なことです。私は最近時間がなさすぎ・・でもう師走？！一年あっという間ですね。
by mykaira (2011-12-03 10:40) 

本とも出会うべくして出会うような気がします。
また読む時の年代や状況で捉えかたが違いますね。
自分の生き方を考えさせられる本読んでみたいです。＾＾
by kumakichi (2011-12-03 11:47) 

ご訪問くださった方々、コメントをくださった方々、
ありがとうございます！

＞ツカ、
だからねー。
これ、読み始めた時、「なんで？今この本？」って
ちょっと驚いたよ。
もし時間あれば、是非読んでみて。
池澤さんは、10年くらい沖縄にも住んでいたんだよ。
その間、どこかでお会いできたらな～って淡い期待を持ってたんだけどね。苦笑
夢、叶わず・・・(T＿T)

＞mykairaさん、
ホント！もう師走。。。
頭がクルクルしちゃうくらい、毎日忙しい！！！
でも、どうしていろんな事がこの忙しい時期に集中しちゃうんだろう。
毎年思います。＾＾；

私、ある意味「活字中毒」なんです。
どうにかして本を読む時間を確保してしまう・・・もっと他にやるべき事山積みなのにぃぃぃぃーーーー。苦笑

＞kumakichiさん、
まさに！おっしゃる通り！
読んだその時がどんな状況だったかが、如実にその感想に反映されますよね。
この本の登場人物の様な人生は送れないかもしれないけれど・・・
ちょっと考えさせられました。

by Rinko (2011-12-05 00:14) 

ご来訪とnice ありがとうございました。風力発電設計者が主人公の小説が気になりました。拙ブログの共同執筆者のひとり、「風に恋して」というタイトルのサスペンス小説を出版。
by ぼくあずさ (2011-12-23 23:58)