母との時間 [ジジ・ババ]
娘たちが小さい頃は
何かある度に最終手段でヘルプをお願いすると
自分のことはさて置き
石垣から飛んできてくれた実家の母。
何度も何度も助けられた。
娘たちが成長し、大きくなるにつれ
最終手段をお願いすることも少なくなったけど
娘たちの節目の時は必ずやって来てくれる。
今年の3月、4月は
嬉しい節目も ちょっとツライ節目もあったけど
母がいてくれたことで
娘たちも私たち夫婦も
精神的に助けられた数週間だった。
母は朗読の会に入っていて
今回の滞在中、ある方のリクエストで
ひとつの詩を皆の前で披露してくれた。
樋口了一さんが歌っている
「手紙~親愛なる子供たちへ~」
年老いた私がある日 今までの私と違っていたとしても
どうかそのままの私のことを理解して欲しい
私が服の上に食べ物をこぼしても 靴ひもを結び忘れても
あなたに色なことを教えたように見守って欲しい
あなたと話す時 同じ話を何度も何度も繰り返しても
その結末をどうかさえぎらずにうなずいて欲しい
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あなたの人生の始まりに私がしっかりと付き添ったように
私の人生の終わりに少しだけ付き添って欲しい
あなたが生まれてくれたことで私が受けた多くの喜びと
あなたに対する変わらぬ愛を持って笑顔で答えたい
私の子供たちへ 愛する子供たちへ
こんな内容だとは知らず聞いていた娘たちと私。
この朗読が始まった途端
涙が止まらなくなってしまった。
いつか来るであろうその日を想像しながらも
どうかいつまでもその日が来ませんようにと
皆願いながら母の朗読を聞いていたはず。
私にとっては母との
そして娘たちにとっては大好きなおばあちゃんとの
大切な大きな想い出がまたひとつ増えた気がした。
いつも いつも ありがとうね。
来年の春は嬉しいこといっぱいで呼ぶからね~!!
楽しみにしてて~!
いつまでもにこやかで元気でいてね。