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首里城燃ゆ [その他]

ご存知の通り、10月31日未明


首里城を失いました。


当日の午前4時ごろ、ひっきりなしに通る消防車のサイレンを聞いていました。


何事だろう?


深く気にもせず5時ごろ起床し


何気なくつけたTVから「首里城で火災です」の声。


・・・シュリジョウデ カサイデス・・・


その言葉の意味を理解するのに数秒かかりました。


そして、炎の海にのみ込まれ 枠組みだけになり


そのうち屋根が崩れ落ちていく首里城正殿のショッキングな映像。

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奇しくもその数日前に三女・きーちゃんは「首里城祭」の一環である


琉球王朝絵巻行列の国際通りでのパレードで琉球舞踊を踊ったばかりでした。
(詳細は前記事で)




琉球王朝時代からこれまでに過去4回首里城は火災・戦争で焼失しています。


前回の焼失は戦争によるもので、


首里城に関する資料のほとんどが一緒に焼けてしまったそうです。


そんな中から、学者や研究者そして多くの職人の苦労を経て


首里城復元開始から30年かかって、ようやく今年の1月に全て完成しました。




首里城は琉球・沖縄のシンボルでした。


そして、それと同時に沖縄県民の『心の支え』だったんだと


失って初めて思い知らされました。


戦争で何もかも失い


アメリカに統治され


苦難の道を歩んできた沖縄の人にとって


戦争で焼けてなくなってしまった首里城の復元が


どれほど誇らしく、希望だったか。


戦争を知らない私でさえ 心の奥底でそれを感じていたんだと


喪失感の大きさに 心の穴の大きさに


打ちのめされています。


10月31日午前6時半ごろ。
家からも見えた首里城火災の黒い煙。
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ヘリコプターが旋回を繰り返していました。
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11月3日、モノレールから見えた首里城。
威風堂々としていた正殿は そこにはもうなく
焼け残った建物だけになったその姿に胸がしめつけられました。
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毎夜ライトアップされていた首里城が


今では真っ暗になってしまいました。 その暗闇を見るのが本当にツライ。



でも「みんな同じ気持ちでいる」。


そのことが気持ちを奮い立たせてくれています。


SNSで拡散され、使用許可のある夜の首里城の写真です。
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県内に住む人だけでなく、県外や海外からも多くの温かい応援が寄せられています。


私のブログの前記事にコメントをくださった方々にも本当に感謝です。




今回は幸いにもひとりの負傷者も出さず火災だけで済みました。


今年の相次ぐ台風で被災された地域や人々のことを想うと


これで心折れているわけには行きません。




死ぬまでにもう一度、あの朱色あざやかな首里城を観たいな。


そんな気持ちで復元を応援していきたいと思っています。


皆さんにも温かく見守っていただけると嬉しいです。


そして、復元が叶った時はぜひ観に来て「沖縄の心」を感じてください!

タグ:首里城 焼失
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